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メディカルケア

脳しんとうの対処法

 

脳しんとうは、「頭を強く打った時に意識を失うこと」だけではありません。

意識を失う以外にも下記のような様々な症状があります。

頭痛、めまい、混乱、耳鳴り、悪心、嘔吐、視覚変化、記憶障害、集中力低下、易刺激性、睡眠障害、人格変化、易疲労性

 

「頭を急激に揺すられた」

頭を強く打ってはいないが、ヘディングなどの空中戦で背中から地面に落ちてしまった時でも、頭そのものがひどく揺すられて起きることがあります。

 

脳しんとうを起こした時は、脳の血流が良くないことがわかっています。このような時にもう一度頭を打ってしまうと致命的なことになりかねません。

アメリカサッカー協会では脳しんとうを防ぐため、2015年11月に10歳以下のヘディング禁止措置を、11〜13歳は練習中のヘディングの回数制限を導入しています。

 

「脳しんとうかな?」

少しでも脳しんとうを疑った場合、その後のプレーは控えさせるようにしましょう。

 

FIFAが批准しているプログラムを示します。

 

推奨される復帰のガイドライン

  1. 運動中止と休息、症状がなければ次のステップへ

  2. 歩行やサイクリングなどの軽度の有酸素的運動(抵抗性トレーニングは避ける)

  3. スポーツに特化した運動。徐々に、抵抗性トレーニングの開始

  4. 非・コンタクトトレーニング

  5. メディカルチェック後のフル・コンタクトトレーニング

  6. 試合参加

 

これから逸脱した指導などは、もはや前時代的なものですから、サッカー関係者は将来あるプレーヤーのために積極的に励行するようにしましょう。

 

また、練習中から危険なプレーは適切に指導するなどの対処が必要です。

 

このページは日本サッカー協会のメディカルインフォメーションより引用及び参考にして作成しています。

 

2016年1月 代表 大野耕平

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